2018年11月26日

自分を生きるレッスンその430 霧島礼讃

 最高に美しい紅葉のなか、きりしま月の舟ブックカフェを開催できました。23日、24日の2日間にわたって、霧島の我が家を開放して、お野菜、お弁当のマルシェ、詩の朗読&コンサートをやりました。

 23日には、指宿市立図書館のブックカフェそらまMEN号が来てくれて、我が家の庭で大型絵本の読み聞かせ、鹿児島弁の紙芝居なんかをやってくださいました。お弁当を出してくださった高瀬えりさんのお子さんが通う持松小学校の校長先生はじめ、先生方、子どもたち(全校生徒が8人ですって)が来てくださって、とっても賑やか。えりさんのお子さんのともちゃん(小学2年生)、いとちゃん(4歳)も嬉しそう。ひなたぼっこしながら本を読む人、庭を散策する人、ゆっくりとコーヒーを飲む人、みんな自由で楽しそう。そらまMEN号のコーヒーもたくさん出た、とかおるちゃんの息子さんの慶君談。

 子どもたちの声が嬉しそうで、楽しくって、こちらまでウキウキします。えりさんのお弁当の美味しいこと。さといものコロッケを揚げたてで提供、雑穀ご飯もあったかい。すべて自然な食べ物ばかり。祐太君のお野菜も飛ぶように売れ、七輪で焼いたお餅も大人気。

 午後2時からと4時からは、朗読コンサート(24日は3時から)。又吉君の歌、麗華ちゃんのピアノ、智美さんのバレエ。みんな凄いし、美しいし、頼もしい。プロですものね。うっとりします。ともちゃん、いとちゃんはじめ、子どもたちがとろけるような顔で又吉君の歌と麗華ちゃんのピアノ、智美さんのバレエを鑑賞しているのがとても印象的でした。24日は、ともちゃんが又吉君と麗華ちゃんにお手紙を書いてきてくれました。「歌がとても上手でびっくりしました」「ピアノがものすごかったです」ってね。わたしとユタカ君も詩の朗読をしたのに、お手紙なかったなあ(笑)

 わたしは、林芙美子「放浪記」、石牟礼道子「苦海浄土」から「天の魚」、茨木のり子「わたしが一番きれいだったとき」、新川和江「わたしを束ねないで」を朗読しました。ユタカ君は、入沢康夫「失題詩篇」「夜」、山之口獏「表札」などを朗読。朗読は難しいなあ。でも、作品のセレクトがいいので、場の雰囲気がぐっと深くて気品あるものになります。言葉ってすごい。やはり、言葉は表面的に使っちゃいけないね。パワーがあるから、きちんと自分の魂と言葉をつなげないといけません。

 23日は、霧島神宮で新嘗祭があったので、ご近所の子どもたちがほぜ祭りに出演ということで、子どもたちが少ないかな、と思っていたら、持松小学校の子どもたち、月の舟の会員さんもお孫さんを連れてきてくださって、思っていた以上に賑やかになりました。ご近所さんもたくさんお越しくださいました。月の舟会員さんたちも、たくさんお越しくださいました。本当にありがとうございます。心から感謝します。

 24日は、23日に比べて静かでしたが、お隣の高級旅館・竹千代の女将さんがあでやかな着物姿でお野菜などを買ってくださってからというもの、お客様がいらして、オーラある人って違うなあ。女将さんとはときたまお話しするのですが、今回はゆっくりとユタカ君が売りに出した絵を選んでくださったり、コーヒーを飲んでくださったりして、お話もできました。

 また、2日間とも上海、香港などからの観光客の方も見えて、わたしも錆びついた英語を駆使して、お・も・て・な・し。えりさんのお弁当、祐太君の焼餅に感動して、これは何?とれんこんと山芋のすりおろしてあげたやつの説明を求められます。いまは便利で、わたしがスマホに「れんこん」と吹き込むと、その国の言葉が出てくるので、ラクだわ。でも、英語はもちっとマスターしておかないといけないなあ、と実感。

 24日の夜は、又吉君、麗華ちゃん、祐太君と打ち上げ会(智美さんは23日のみ)。で、午前2時まで飲んで、笑い転げました。若者たちとこうして仕事をし、ともに素敵な時間を過ごせることに心から感謝です。ユタカ君がゲットしてきたローストビーフ、わたしの香味野菜トマトソースパスタ、甑島の圭子さん作きびなごのオイル漬け、ユタカ君の塩麹から揚げ、オランダ土産のチーズ、祐太君のクレソンが大活躍。ボジョレヌーボーのワイン。祐太君の梅酒。いっぱい飲みました。

 しあわせだなあ。霧島に引っ越してきて大正解。霧島は豊かな土地なので、人の心もあったかい。皆さん、親切で優しくって、あったかい。若者たちも霧島大好き。温泉大好き。霧島の土地のエネルギーにすっかりほれ込んでいます。来年は、我が家を増築して、もっとゆったりとコンサートができるブックカフェを開きたいと夢見ています。ずらっとわたしとユタカ君の本を並べてね。そんな話をいらしたご近所の方々にすると、若い方ほど「うわあ、楽しみだなあ」と言ってくださって、百人力ですわ。お金はこれから準備するんですけどね(笑)。いつだって夢が先。夢が現実を引っ張っていくのです。

 さあ、わたし、がんばれーーーー。いっぱい自分を歓ばせてますからね。夢の実現も近い!それに、わたしって凄いしね(笑)。若者たちが「きみこ先生の世界観」と表現してくれる、わたしの神がかり企画(いつも天からアイデアが降ってくるのです)を一緒に愉しんでくださる方が、ほんとにいっぱいいらしてくださって、わたしの方が心温まります。うれしいなあ。竹千代の女将さんが言ってらした「みんな仲良くすればそれでいいのよ」との言葉に、「そのとおり」とガッテンするきみこです。

 12月9日の月の舟自由大学学園祭も、あったかいものにしますよ。みんなが主役。みんなが主人公。それが21世紀のテーマです。ひとりが主役で、その人に追随するピラミッド型ではなく、「まとまり」にあぐらをかくのではなく、ひとりひとりが世界一のことをしていくなかで、信頼し合い、尊敬しあう。そういうあったかくて深いネットワーク世界を構築していきたいな。

 11月20日は、鹿児島県立短大で鹿児島学の講義をしました。140人の受講生と一緒に、中村きい子さんの「女と刀」を読みました。「男に刀があるのなら、女には何があるのか」との問い。刀とは、闘いの道具ではなく、自分を見つめ、鍛え、他人に刺激を与えるもの。男でも女でも、そうした「刀」は必要です。「女と刀」のテーマは、「おのれの意向」と向き合うこと。

 それは、アンパンマンのマーチに出てくる「何が君のしあわせ、何をしてよろこぶ」という問いと同じですよ、と140人の若者に話したら、とても納得してくれたようです。ミニレポートにも納得ガッテンの表現が多くて、伝わった、と実感しています。

 わたしは何をするべきか。答えは出ています。霧島でのこの二日間のようなイベント、コンサートをあちこちでじゃかじゃかやること、源氏物語、百人一首、鹿児島学などの講義をすること。新しい21世紀の生き方を提示していくこと。ユタカ君と仲良くすること、娘たち、孫たちを愛すること、若者たちを応援すること、月の舟の会員さんを大事にすること。母を大事にすること。いっぱい勉強すること。おしゃれすること。家を整えること。月の舟を楽しい場にしていくこと。

 来年、新しい仕事がたくさん入っています。新規のお仕事が10件以上。凄すぎる!めちゃめちゃありがたいことです。祐太君のお父様と意気投合して、来年1月13日(日)に、そば打ち大会&新春コンサートをやることに決定。1月27日(日)は、月の舟@新屋敷でのグランドピアノお披露目会。年内も月の舟での講座は魅力的なのがいっぱい。月の舟の先生方も、とても協力的で、尊敬することしきり。ありがたいことです。感謝です。

 さあ、やるぞーーーー。愛をふりまくぞ。掃除するぞ(笑)。

 そんな新しい希望のわく霧島の朝。最高のしあわせのなかで、日々、成長していきます。

 皆様も、素敵な一日をお過ごしください。
posted by kimiko at 05:47| Comment(0) | 日記

2018年11月19日

自分を生きるレッスンその429 楽しむことが最優先

 自分の潜在能力を引き出すためには、自分を歓ばせることを徹底的にやるといい。わたしは61歳になるというのに、まだまだ未熟なので、もっと成長したい。もっと素敵になりたい、と思います。で、一所懸命、自分を歓ばせて、潜在能力を引き出しているところ。

 と同時に、以前に比べると、ずいぶんと素敵になったなあ(笑)、という自信もあるし、もう他人様のお力に縋ったり、権力者に依存したり、学歴を崇拝したり、ということをしなくても、自分ひとりでじゅうぶん世の中で生きていける、と思っています。

 わたしのあと30年の課題は、いまやっている仕事でしっかりと稼ぐようになること。100歳まで生きるとして、死ぬ瞬間まで自家発電経済でやっていこう、と思っているところです。ま、とてつもなく無謀な考えですから、どこかでこけたら、死ねばいいだけのことですし。娘たちも、老いぼれたわたしを適当に放ってくれるでしょう。親孝行なんてしなくていいからね。自分たちのことだけを考えて生きていきなさいね。

 わたしたちが生まれてきた意味は、人間として成長すること。成長して、次の世代にバトンを渡すこと。だから、わたしは、自分がどこまで成長していけるか、賭けてみたい。

 わたしは何をしたら歓ぶのか。いっぱい勉強して、勉強したことを皆さんにわかりやすく伝えること。勉強しない自分、文学講座をしていない自分は何だか空虚な気がします。人と触れ合っていないわたしは、もぬけの殻でしょう。人前に出ないわたしは、わたしじゃない。

 そうした意味で、定年のない仕事をしているのは、本当にありがたいなあ、と思います。人前で講義できるだけやって、講義ができなくなったら、素敵なおしゃべりをして、人を元気にしていくつもり。それもできなくなったら、こうしてブログを書いたり、植物の世話をしたり、ひなたぼっこをしたり、のんびりと本を眺めたりして、マイペースでやっていきましょ。要するに、いま週5日働いているところが、4日になり、3日になり、2日になり、そのうちに毎日が日曜日になる。わたしの場合、毎日が日曜日になるのが、90歳くらいの予定ですけどね。

 昨日は、「秋の永吉ツアー」と題して、日置市の永吉地区まで文学散歩をしました。お客様が20名、わたしたち夫婦あわせて22名、貸切バスの旅。お天気も最高。実家の太陽ガスの松元営業所ふれあい祭りに立ち寄り、ツアーの皆様にもご参加いただきました。永吉の小水力発電所で、実際の運営の様子を見学し、スタッフの及川さんにご説明いただきました。わかりやすい解説で、自然もいっぱいのなかを散策できて、よかった、よかった。及川さん、ありがとう。小水力スタッフの天辰さん、坂之上さんもありがとう。

 その後、聚福園さんに移動して、井原慶一郎先生(鹿児島大学教授)、大寺聡さん(イラストレーター)、村山淳さん(デザイナー)のお話を伺いました。大寺聡さんの初の作品集を手にしながら、その作品がどのようなテーマとコンセプトでできあがっていったかを3人に語っていただきました。

 井原先生は、大寺さんの絵(スケッチ)の線の優しさに惹かれた、とおっしゃいます。それを活かすために作品集はモノクロにした、とのこと。井原先生と大寺さんの繊細さが出会って、村山さんの緻密な仕事ぶりで完成に至った経緯が手に取るようにわかりました。

 大寺さんは、「虫と一緒にご飯を食べる生活」を想起してほしい、とおっしゃいます。が、ゴキブリとかカメムシとかと一緒にご飯を食べるのはどうかなあ。未熟なみたけきみこには無理だわ。わたしは霧島に住むようになってから、植物が大好きになり、毎日癒され、ユタカ君が手入れしてくれる庭を眺めるのがしあわせな時間になってきました。植物までは共同生活ができますが、虫まではどうかなあ。

 大寺さんは植物と虫を区別しないで、一緒にしたらいい、とおっしゃいます。そっかあ。努力してみます。蜘蛛は、極力そのままにしておくのが、みたけさんちの流儀ですけど、ま、あんな感覚でいいのでしょうね。

 小水力発電所という21世紀の小さな暮らしのモデルと、大寺聡の世界、という21世紀の暮らし方のモデルが、同じ永吉という地区ということもあって、実に自然な流れで、わたしたちの内側に入ってきたようです。とても流れが自然でした。難しいアートの話ではなくて、大寺さんのイラストの解説がとても心地よく、贅沢な時間で、魂が洗われるようでした。

 シンポジウム終了後、ご参加全員の方が、大寺さんに本にサインをしていただきました。そして、お待ちかねの聚福園さんの香港飲茶ランチ、期待通りにとっても美味しかった。皆様も大満足。

 お腹いっぱいになったところで、近くの大寺さんのアトリエに22人で伺いました。宇宙船のようなアトリエ。そこに到るまでの道もタイムトンネルみたいで、とっても素敵。5人ずつ交代でアトリエに入れていただいて、何だか宇宙に来たような気分。わたしは、大寺さんのデスクの椅子に腰かけさせてもらいましたが、宇宙船の椅子みたいだった。ずぼっと後ろに倒れそうで、キャーキャーはしゃいでしまいましたわ。わたしの書斎も、机が北向きですが、大寺さんの机も北向き。でもデスクがガラスなんですよね。そこが斬新でしたね。

 良い仕事されていることが、アトリエ訪問でよくわかりました。そして、やっぱり、大寺さんって、宇宙人だった(笑)。大寺さんの作品集に、大寺さんらしき虫取り網を持った少年が、宇宙人と遭遇しているイラストがあるのですが、その構図は、わたしの愛読している秋山真人さんの本に書いてあることと一致しているではないですか。秋山さんはUFOを所有しているという地球人ですけどね。

 それで、今日は秋山さんの本『楽しめば楽しむほどお金は引き寄せられる』という本をまた引っ張り出して読んでいるところです。「楽しい」ってことが大事ってね。

 わたしはこれまで文学散歩を100回くらいやっているんじゃないかなあ。文学散歩って、心底楽しい。企画の段階からワクワクしっぱなし。昨日は、あれから天昌寺、園林寺、大乗寺、桂山寺跡を巡り、最後に小正醸造のウイスキー蔵に寄りました。バスの乗り降りが多かったので、さすがのわたしも疲れましたけど、今日は絶好調。すぐに回復します。ご参加の皆様はいかがでしたか?楽しんでいただけたでしょうか?感想を伺う時間に、皆さん、爆睡しておられたので、そのままそっとしておきましたので、ご感想を伺うことができませんでした。「よかったよ」とか「楽しかった」とか、ここをこうしたら、ということがありましたら、お聞かせくださいね。

 今日は、お昼からピアノの調律をしていただきました。11月23日、24日に開催するみたけさん家での「きりしま月の舟ブックカフェ」で、うちのピアノを使うので、その前に調律していただきました。もう10年も調律していなかったらしい(笑)。50年ものなので、中身を全部替えた方がいいとまで以前言われたのですが、とりあえず調律していただきました。調律師の方も、素敵な貴重なピアノだと褒めて頂きました。丈が高くて、木目調。きっと買った時は高かったでしょうねえ、と言われました。

 この高価なピアノを、亡き父はわたしに弾いてくれ、とよく言ったものです。クラッシックではなく、「星影のワルツ」とか、歌謡曲を父が歌うときの伴奏をさせられましたね。全くうまく弾けなかったのに、いつも満足してくれて、嬉しそうにしてくれていました。そのせいもあってか、このピアノは、小学一年生のときからずっとわたしといっしょです。結婚して、鹿児島に帰ってきたとき、実家からわたしの家に運び、娘3人もこのピアノで育ちました。この冬休みは、孫のルイ君と10日間を過ごすので、一緒に弾く機会も多いでしょう。楽しみです。

 明日は、鹿児島県立短大で「鹿児島学」の講義。準備万端。中村きい子さんの「女と刀」を読みます。140人近くの受講生なので、てきぱきとやらないとね。今日も一日準備しましたし、また、2014年に学会発表をしているので、それまでの「女と刀」研究はばっちりですしね。

 何よりも、若い人に「女と刀」の意図する「おのれの意向を貫く」生き方、「独立を楽しむことに徹する」生き方を伝えていきたいなあ、と思います。「まとまり」に寄りかからないこと。会社でも家族でも、どんな組織でも。

 わたしたちは未熟で弱いから、助け合って生きる。それが家族であり、会社、組織なのです。強いものが弱い者に施しをする、というのでもなく、助け合う、ということ。知恵を出し合う、ということ。尊敬しあう、信頼しあう、ということ。

 明日は楽しみます。「鹿児島学」も、月の舟の講座「西郷隆盛語録」も。

 先日、美容院でネイルをしてもらっているときに、「みたけさんって、仕事に行きたくないって思ったことありますか?」と尋ねられたのですが、「ないですね」と即答しました。

 ほんとに、ないんです。というか、毎回必死なので、行きたくない、と考える暇すら、ない。時間ギリギリまで準備していますしね。準備なしで授業したことないし。そんな恐ろしいこと、できないし。そのためにだけ生きてきたようなものだし。で、いくら貰えるか、とか考える余裕もなかったしね。

 最近は、約30年間の積み重ねで、準備に余裕が出てきました。明日の「女と刀」も、きっと20回は読み返しているでしょうからね。蓄積があります。「源氏物語」も「百人一首」その他も蓄積があります。でも、その蓄積に寄りかからない。新しい発見を必ず携え、聴く方は毎回違うので、それに合わせて準備も新鮮です。

 さ、ひとつひとつ丁寧に講座やイベントをこなしていきますよ。11月23日、24日、ぜひ「きりしま月の舟ブックカフェ」にお越しくださいませ。23日は、指宿市立図書館からブックカフェ号も来ますよ。絵本の読み聞かせ、大型絵本、古本市、コーヒー、紅茶、詩の朗読&コンサート、シフォンケーキ、ドーナツ、お野菜、焼いたお餅、お弁当、それも、あったかい黒米、揚げたてのがんもどき、ですよ。

 楽しみですねえ。わたしの人生、とってもしあわせ。ありがとうございます。

 では、皆様も素敵な一週間をお過ごしください。心底、楽しみながら。
posted by kimiko at 20:33| Comment(0) | 日記

2018年11月12日

自分を生きるレッスンその428 21世紀の小さな暮らし

 霧島は、紅葉が始まりましたよ。万葉集の時代から、春秋優劣論というものがありましたが、霧島は春と秋のどちらがいいか、と言われたら、やっぱり秋かな。まだ住み始めて5年ですから、また新しい魅力を発見するかもしれませんが、いまは、秋の勝ち!

 紅葉に癒されながら、怒涛の一週間。11月5日(月)は、永吉まで18日のツアー下見第2弾。聚福園さんで、18日当日のメニューをわたしたち夫婦のために提供してくださって、ありがたい限り。本当に美味しい香港飲茶。食べることでしあわせになる、と実感できます。

 この聚福園さんで、イラストレーターの大寺聡さん、井原慶一郎先生(鹿児島大学教授)、デザイナーの村山淳さんの3人の鼎談がありますよ。めちゃめちゃ楽しみ。その前には、この聚福園さんから歩いても行ける距離の小水力発電所の見学。ここも小水力発電スタッフが3人(及川さん、天辰さん、坂之上さん)がツアーに参加して、説明してくれます。大寺さんのアトリエ訪問、歴史散策、ウイスキー蔵訪問など、超豪華文学散歩。あと残席4名分。ぜひぜひご一緒しましょ。要予約099−295−3816(月の舟)

 いつものみたけきみこ全力投球の講座が続き、風邪もひかずに、でも体力的にはヘロヘロな中を、10日(土)は、月の舟初登壇の三浦卓先生(志學館大学講師)の川端康成「生命の樹」についての講話を伺いました。川端康成マラソンの最終回ということで、川端文学がご専門の三浦先生に講話を頂いたのですが、さすが、専門家は違います。その深さ、わかりやすさ、格段の違いです。「生命の樹」は、川端がほんの一時期、戦争中に滞在した鹿児島県鹿屋市をモデルとしたと言われる小説ですが、一読して、「だから?」という感想しか残らない、不思議というか、よくわからない作品なのですが、三浦先生の解説で、「少女之友」の流れで読めばいいのか、ということで、実に納得。

 わたしは、こういう文学講座が大好きで、そのために月の舟を運営しているようなものです。本当に研究者と呼ばれる方々の素晴らしさ、凄さを実感して、とてもしあわせな気持ちになります。三浦先生、ありがとうございます。そして、うちの月の舟の皆様の素晴らしさ、熱心さを三浦先生も褒めてくださって、わたしは我がことのように嬉しくて、自慢に思いました。ユタカ君も同じ気持ちだったようです。

 人間の真理を極める。これがわたしの最終的な人生の目標です。人間が大好き。好きで好きでたまらない。変な人も、人間嫌いの人も興味あります。61年も生きてきたおかげで、かなりの人間通になりました。

 人は、愛によって生きる。魂は大事だ。でも、最近、思うのです。身体も魂と同じように大事だ、と。人間は身体を持つことで、不自由にもなり、関係性が複雑にもなります。身体があるばかりに行動が制限される。身体に障害があると、もっと複雑になる。老齢になり、身体が衰えてくると、気持ちがすさむ、というように、魂だけならば、どこへでも行けるし、自由なのに、身体があるゆえに、不自由だ。さらに、身体には「死」というものが控えている。

 わたしたちは、なぜか、魂を優先し、魂を大切にしますが、本当の意味で、身体を大事にしているでしょうか?身長が低いこと、鼻が丸いことを卑下してはいませんか?これって、おかしいよね。正しい身長、正しい鼻の形、道徳的な体重(笑)なんてものはないのに、どこか平均値を創って、人と比較し、自分を否定しています。もちろん、病的な肥満とか痩せをはじめとして、病というものが確実に人間界に存在し、治療が必要です。けれど、健康であると自覚できるのなら、自分の身体や顔を卑下する必要はどこにもないのに、醜いと思いこんでしまうことは多々あります。

 身体と魂は直結しています。人間の生活を複雑にする根源が、身体であるとするならば、身体を整えると、魂も整うのではないか。そう思うようになりました。わたしは平均値よりも10センチほど身長が低くて、長い間、コンプレックスに思ってきましたが、60歳を過ぎてようやく、「そんなのかんけいねーーー」という境地に至りました。

 それは、ひとつにはユタカ君の愛のおかげかな。きみこは世界一だ、世界一かわいい、世界一美しい、と毎日ほざいてくれるので(笑)、何だか自信がついてきました。チビでデブなことも、あまり気にならなくなりました。

 もうひとつは、自分が贅沢が好きだなあ、と心底思えて、それに対して罪悪感を持たなくなったことも大きいですね。わたしは、洋服や着物の美しいものには目がない。安かろうが、高かろうが、値段に関係なく、直感で「あ、これ、素敵」と思ったものは、ぜひ自分のものにして、着てみたいという欲望が強い。お金がざくざくあるわけではないので、そのすべてを買うことはできませんが、今月はこれ、来月はこれ、ここで買い続けているから、しばらく我慢、という心身のコントロールはできます。それもまた楽しい。また、食べることへの飽くなき追究というものあって、ほんと、金のかかる女だ。だけも、そんなわたしの出っ腹も愛おしくなるこの頃。

 今日は、11月23日、24日に開催する「きりしま月の舟ブックカフェ」でお弁当を販売していただく高瀬えりさんと、霧島の我が家で打ち合わせをしたのですが、先日の「湧水マルシェ」でお会いして、今日が2度目ながら、意気投合して、お弁当のサンプルもめちゃめちゃ美味しかったし、わたしの古着(結婚前から大事にとっておいた洋服の山)を、とっても歓んでもらってくださって、こちらも嬉しかったです。一緒に来た4歳のいとちゃんが、わたしの化粧箱を気に入って、それも貰ってくれて、ほんとにありがたかったなあ。この化粧箱、かれこれ40年近く使っていたもの。これまで「あげるよ」と言っても誰も引き取り手のなかった化粧箱が、めでたく4歳のいとちゃんにお嫁入り。ありがたいなあ。これで、クローゼットがかなり整理できたし、また新しい洋服が買える(笑)

 昨日は、霧島の我が家から車で30分ほどのところにある、若尊鼻(わかみこばな)散策とかまどで焚いた新米のおにぎりを食べるツアーに参加しました。若尊鼻は、ヤマトタケルが熊襲征伐のときに、ついでに立ち寄ったとされる土地で、錦江湾を挟んで対岸に見える桜島の眺めの素晴らしいところで、以前から興味があったので、ユタカ君とふたり申し込んで、行ってきました。

 若尊鼻の美しいこと、新米のおにぎりの美味しいこと、「母の詩」という古民家カフェの素敵なこと、ひじきの炊いたの、里芋の味噌煮ほか、美味しいおかずもいっぱいついて、大満足のツアーでした。10人ほどの参加者でしたけど、皆様と仲良くおしゃべりさせていただき、お天気も良くって、最高でした。良いお天気の中を、帰りにはちょっと大回りして、伊集院の母のところに寄って、親孝行の真似事もできて、よかった、よかった。

 「21世紀の小さな暮らし」を、永吉在住のイラストレーター大寺聡さんは提案されていますが、本当に「小さな暮らし」が大事ですね。それは、頭脳とか知識とかに偏重した暮らしを、身体レベルに戻すことではないか、と思うのです。頭脳と身体のバランスを取り戻すことだと思うのです。

 魂が宇宙の大きさだとしたら、身体は地球の大きさ。魂は身体を包み込んでくれるはず。でも、地球はいま、弱っています。頭脳だけが発達して、身体が置き去りにされてきました。それを頑健にしていくためには、土をよくすることかな。土のある暮らしをすることかな。

 そんな思いを実感として、わたしはいま、霧島で暮らしています。そして、鹿児島市内に通勤しています。少しずつ比重を霧島の土に戻しながら、とても気持ちの良い健康的な暮らしができていることに、心から感謝しています。60歳から90歳までの21世紀のわたしの小さな暮らしのバランスをどこでとるか、模索しながら、今日も昨日も、素敵な方たちとお会いすることができました。

 鹿児島市内の月の舟の会員さん、月の舟の大家さんの優しさにも、いつもいつも心から感謝しています。わたしの知の分野を刺激してくださるのは、月の舟の会員さんたちの勤勉さ。おとといも、平家物語をちょっとスピードアップして、今年いっぱいで終わらせます、と言ったら、受講生の皆様が、「えーーーーーっ」とおっしゃって、わたしの方がびっくりしました。きみこ先生の解説で、ようやくわかってきたのにい、最後まで丁寧にやってください、とのお言葉で、感激至極。源氏物語のきよらクラスも、ゴールを間近にして、まだまだやりたい、ゆっくりやってください、と言ってくださるありがたさ。

 小さな暮らし、というのは、こうして月の舟みたいに、人の暖かさや誠実さを感じて、生きていくことなんだな。ありがたくて、嬉しくて、しあわせ。みたけきみこの全力投球文学講座、楽しく続けますよ。

 わたしの大好きな人間と本と土と植物が融合して、音楽をはじめとする芸術がそれを取り囲んでくれる暮らし。それが、わたしの好きな贅沢ともバランスが取れる暮らし。贅沢と自然、知識と身体、それらは相反することはありません。いえ、ジャンルとしては違っていても、これからは手を取り合っていかないとね。

 まずは、自分の身体から。心の声、身体の声に耳を傾けることから始める。

 鹿児島って、贅沢と自然のバランスがとりやすい土地ではないでしょうか。鹿児島に本格的に暮らし始めて、30年。鹿児島が大好きになりました。

 20世紀は、いっぱい勉強して、鹿児島を捨て、地方を捨て、都会に出て、学歴を重視し、できるだけ安定した大企業に勤めて、安定したお給料を貰う、という生き方が主流でしたが、21世紀は、自分らしい生き方をめざす、自分が心地よい、自分の居場所、と思えるところで働き、仲間を創り、家庭を営むことが主流になるでしょう。それが大都会かもしれないし、ものすごい山の中かもしれないし、自分で自分のバランスをとっていく暮らしが主流になっていくのではないでしょうか。それこそ、多様性のある社会になっていきますね。平均値なんて、どこにもない、そんな社会。もちろん、偏差値なんていうのも、存在しないかも。選択眼だけがものを言う、直感力が冴えていることが、人生の偏差値みたいな。

 わたしみたいな能天気な人間でも、ときに未来の不安がよぎります。無一文になったら、どうしよう、と。でもね、誰か助けてくれるだろうし、わたしは無一文にはならない。だって、素敵な人だから(笑)、そういう運命にある人だから(笑)、と何の根拠もない自信で、その不安を打ち消します。そして、究極は、笑顔で死を待ってみる(笑)。ま、死んだことがないので、笑顔になれるかどうか、わかりませんけどね。そのへんは、難病の友人たちが精一杯生きておいでなのを、心から尊敬しつつ、身体というやっかいなものを抱えて、それでも生き抜くことを深く学ばせていただいております。

 そんなこんなで、忙しいながらも素敵な一週間。また明日からわたしとユタカ君の素敵な一週間が始まります。やることいっぱい。仕事がいっぱいのしあわせ。わたしは「ことば愛で皆様をエンパワーする」という使命をいただいているようなので、精一杯、美しく力強いことばを発信していきます。

 皆様も素敵な一週間をお過ごしくださいませ。月の舟にも遊びにいらしてくださいね。永吉にもご一緒しましょ。きりしま月の舟ブックカフェにもどうぞ。お待ちしています。
posted by kimiko at 17:45| Comment(0) | 日記